自己破産とは
自己破産という言葉を聞いたことがある人が多いでしょう。ですが、自己破産について正確に知っている人は少ないのではないでしょうか。
自己破産とは、債務者が裁判所に破産申し立てをすることです。借金を支払わないといけない日が来ているのに、支払うことができない場合に行なう手続きのことです。
困窮していると裁判所から認められた場合、法律上、借金の返済義務を免れることができます。自己破産を行なったあとは、借金の返済から解放されることになるため、収入や財産を使うことができるようになります。
その代わりに色々な制限を受けることになりますが、新しい生活をやり直すことは可能です。借金でどうしようもなくなったとしても、自己破産の手続きをすれば、夜逃げをしたり、自ら命を絶つこともありません。
ただし、自己破産をすると、最低限必要なもの以外は、所有している財産が失われます。借金がなくなりますが、無条件というわけではなく、財産も無くなるということです。
イメージとしては、自己破産を行なうと、普通の社会生活を送ることが難しくなると考える人もいますが、そういったことはありません。自己破産のシステムが、借金で困っている人を助け、再び生活をやり直すために行うものだからです。自己破産を行なうことについて、ネガティブな考えで見られるかもしれませんが、気にする必要はありません。
自己破産の手続きは、借金返済をすることができなくなった人が、裁判所に破産申立を行ない、破産手続き開始決定を受けたあと、免責申立をして、免責決定されるところまでをいいます。免責決定されるまでは、破産申立から3~6ヶ月ほどかかります。