同時廃止手続きの進みかた

自己破産の手続きの中で、同時廃止決定がされた場合のその後の流れについて知っておきましょう。専門家に依頼している場合、受任通知が当日か翌日には各債権者に届けられることになります。
こうすることで、法律により各債権者は取り立て行為をすることができなくなります。次に各債権者から開示された取引履歴を調べ、引き直し計算を行うことになります。
取引履歴の開示は、結構な期間を要する場合もあります。債務額の確定をすることが目的ですが、引き直し計算をした結果、過払い金があることが解れば、返還請求を行なうことができます。
そして、自己破産の申立書類を準備し、地方裁判所に提出することになります。書類は専門家と相談しながら作成したり、集めたりすることになりますので、あまり長い期間をかけないで行うことができるでしょう。
地方裁判所で受付を済ませたら、そのまま面接に進みます。もし弁護士を依頼している場合には、裁判官とのやり取りを行なってもらえるため、即日面接は受ける必要が無く、弁護士に任せておくことができます。
そして、破産手続開始決定、同時廃止決定されて、免責審尋の日程が決まります。その日になったら、免責審尋を受けるために裁判所に出頭しましょう。特に問題が見当たらない場合は、免責決定を受けることができ、自己破産の目標は達成されたことになります。
免責が確定されるまである程度の期間が必要になりますが、効果は自動的に発生されますので、裁判所から連絡がくることはありません。ですが、免責の決定自体は、裁判所から通知されます。

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