住宅を任意売却する
やっと手に入れたマイホームなのに、住宅ローンが払えなくなってしまったという人が意外と多いです。支払いが長期にわたって遅延してしまうと、最終的には住宅の競売という形を取らざるをえません。
しかし、そこまで行く前にできることがあります。まず、ローンを組んでいる金融機関に、現状と支払いが遅延している理由などを説明して相談をしてみましょう。ローンの組み換えや条件の見直しができる場合があります。
ローンを再検討してもらえる条件には、返済の滞りは一時的なことなのか解消できないことなのか、条件の変更で支払いを継続できるのか、仮に売却するとしたら相殺できる金額なのか、などが考えられます。延滞損害金がかかってきますので、オロオロとしている暇があったら一刻も早く相談だけでもしてみましょう。
頑張って支払いの方法を模索したけれど、どうにもならない状況に陥ってしまったら、連帯保証人に迷惑がかかる前に、家の処分をする方法を考える時なのかもしれません。支払いの遅延が長期になる前に、任意売却を検討するという選択肢を考えましょう。任意売却ならば、競売よりも2割前後高値での取引が可能です。
しかし、家が売れても、ローンの残金が相殺されるとは限らないということは覚えておきましょう。ローンが残れば、支払いの継続義務は残りますので、それも払えなければ、自己破産を見据えた債務整理の道も考える必要があるのです。
マイホームは庶民の夢でもあります。住宅ローンを組むには覚悟が必要です。
しかし、全ての預貯金までもつぎ込んでの支払い計画は危険です。生活が破たんしてしまう結果を招きますので、余裕のある返済計画を立てることが大切です。