住宅ローンを抱えて失業してしまったら

一生に一度の大きな買い物といえば、家でしょう。その夢の実現のためには、長期間の住宅ローンを組んで支払いを行います。しかし、最近の不況で、将来に渡って完済できるかどうか、支払いの遅延が不安な人も多いのです。
最近の住宅ローンには、失業保険付き住宅ローンというシステムが増えています。これは、会社の倒産やリストラで失職してしまった場合に、効果を発揮します。この失業保険は、失職した時に、雇用保険の基本手当と働いていた時の給与の差額を保険金として受け取れるのです。
とはいうものの、ローンが減るわけではありません。次の仕事が決まるまでは失業保険で食いつなぐしかないのです。ただ、就業していた時のような満額の収入はありませんが、最低ラインの保証がありますので、ローンの支払いが遅延してしまうリスクを回避することができるでしょう。
この保険を利用する場合には、いくつか条件があります。住宅ローンを契約するときに、残念ながら誰でもが利用できるわけではあません。
例えば、失業保険付き住宅ローンは役員、公務員、自営業者は対象外となりますので、加入できません。雇用保険においての一般被保険者が対象となっているからです。
また、新規のローンであることも条件です。さらに、上限は10万円で補償される期間は最長でも6ヶ月となっています。また、通常の失業保険とは違い、自己都合や定年退職、早期退職による失職は対象外となっています。
この他にも条件が細かく設定されています。とはいうものの、突然の失職で、支払いが遅延してしまい、家を手放すという最悪の状況を回避できる、ローン加入者にとっては優しい制度ではないでしょうか。

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