劣後ローンと劣後債

中小企業に向けた劣後ローンは資本の強化にもつながり、企業の経営悪化を阻止する効果があります。融資は企業の将来性なども加味されてされるものであり、すべての会社で投入できるわけではないそうです。

劣後ローンは文字通り、ローンである以上返済の義務もあります。劣後ローンは高金利ですが個人で利用することはできず、企業向けのローンとなっています。近頃増えているのは、代わりに個人で劣後ローンに似た性質を持つ債権を購入して、資産運用として利用する人たちです。債券の中でも劣後債と呼ばれるものは、劣後ローンとほぼ同じ性質で一般向けの社債の一種だそうです。主に大手の銀行や証券会社が個人向けの金融商品として発行しています。優先順位が劣後債は他の債権と比べて低いので、会社が万一倒産した場合保護されない債権となっています。戻ってくることはおそらく無いでしょう。

政府の管理下に置かれた場合は保護されますし、保護されない分利率も高くなります。リスクが株式よりは低い商品であるという特徴が劣後債にはあるといえます。大手銀行が発行する劣後債は実際、ほとんど経営が悪化しても政府の管理下に置かれることが多いようです。ある意味安心であるともいえるのは、倒産はまずないからです。利率もかなり高く中には3%以上のものもあるので、劣後債は販売してもすぐ売れ切れるといいます。金融商品の中でも、劣後ローンと共に人気があるようです。

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